ダイヤル式電話

こんにちは、ゆずみかんです。

最近、テレビなどでやけに昭和を取り上げているような気がします。

昭和生まれの私としては、昭和なものを見ると、たいていのものは「なつかし〜!」と思わずつぶやいてしまいます。

今回は昭和時代の電話機について語っていきます。

黒電話

正式名称は、回転ダイヤル式電話機

昭和時代、私の子供の頃の電話といえばこれでした。電話機の真ん中に。回転する円盤(ダイヤル)がついていて、ダイヤルの外には1から9、0の数字がプリントされています。

電話をかけるためにはそのダイヤルを回し、目的の番号を入力していきます。

黒以外の色もありましたが、個人的にこの色が一番好きでしたね。

ダイヤル回線

黒電話のようにダイヤルのついた電話機に使われていた回線です。受話器をあげて、ダイヤルを回すと、「プチプチ」といった音がするのですが、その音の長さでどの数字を回したかがわかるようになっているのです。

上の写真を見ていただくとわかりますが、0のすぐ隣に爪のようなものがついています。

数字のところに指を引っ掛けて、右回りに爪のところまで円盤を回します。0が一番回す距離が長く、1が一番回す距離が短いわけです。

回したあとは、自然にダイヤルが元の位置に戻るまで待たなくてはいけないので、どうしても電話番号を回すのに時間がかかってしまいます。リダイヤルなんてないので、もう一回かける時はまた、最初から。今思えば、不便でしたね。

急いでいる時には、このダイヤルが戻ってくる時間が待ち遠しかったものです。

プッシュホン

押しボタン式電話機とも言います。

黒電話がダイヤル回線だったのに対して、プッシュホンはプッシュ回線を使った電話です。

ボタンを押すだけで、電話がかけられるというのは、今でこそ当たり前ですが、子供の頃、この電話を持っているお家が羨ましかったのです。

「プッシュ回線ピッポッパ」とか言ってたような気がしますが、私の勘違いでしょうか。

まだまだこの頃の電話機にはリダイヤルはついていません。

押しボタン式電話機なのにダイヤル回線だった自宅の電話

どういうこと?押しボタンならプッシュ回線じゃないの?

ゆずみかん
ゆずみかん

そういう電話機があったんですよ

私の自宅だけではなく、平成後半くらいまで職場の電話も見た目は押しボタン式電話機なのに、回線はダイヤル回線だったんですよ。

ボタンは普通に押せるんですが、受話器を耳に当てていると、「プチプチ」というあのダイヤルを回した時の音がするんですね。だから、繋がるまでに時間がかかる。コンサートのチケットなんかをとるときに、イライラしたものです。

昭和の最後の方で、こういう電話機が発売されたんですが、回線じたいは変えずに、見た目だけ押しボタン式にした人が多かったのかなあ。実際、プッシュ回線は少し基本料金が高かった記憶があります。

電話機自体は、どちらの回線にも対応していたようです。トーンボタンというのがついていて、プッシュ信号を送信できる機能もありました。

最後に

固定電話は財産と言われた時期もありました。固定電話を設置するためには、施設設置負担金(旧:工事負担金、設備料、装置料など)というものを支払わなくてはなりません。その金額は色々改定があったものの、昭和43年に30,000円、昭和60年に72,000円。

昭和43年の大卒初任給が30,000円くらいですから、そう考えるとなかなかのお値段ですよね。ちなみに、昭和60年の大卒初任給は140,000円くらい。高卒の公務員(職種にもよりますが)の初任給は10万ありませんでしたから、安くなっているとはいえ、これまたなかなかのお値段です。

現在、固定電話を引くためには、約40,000円かかるそうですから、ずいぶんお安くなりましたよね。

携帯電話があれば、たいていのことができてしまうので、現在は固定電話も減ってきているようですね。昭和世代の私には、ちょっと寂しいお話です。